ロードバイクにビックプーリーはどうなの!?メリット、デメリットは?使ってみました…

トリップサイクル篠原です。

以前から(10年以上前)気になっていたものに、遂に手を出してしまいました。ビックプーリーです。

ビックプーリーとは、リアの変速機(RD)のプーリーの歯数を多くし(大きく)、プレートとプーリーの部分を専用品に変えチェーンの流れをスムーズにし、 パワーの伝達効率がアップ やアウターローが使いやすくなったりする効果があるとされています。

ただ、デメリットもありここがネックで私は今まで手を出しませんでした。これは後ほど詳しく説明します。

今回購入したのはCARBON DRY JAPAN製の新しい「V3」モデル。シマノ標準装備(RD-R8050SS)はガイドプーリー(上側)とテンションプーリー(下側)の歯数はどちらも11T。これをガイドプーリー12T、テンションプーリー15Tにして抵抗を減らし、パワー削減しタイムアップを目指そうと言うのが目的。

トライアスロンを始めて3年、今年は佐渡トライアスロンAタイプも完走出来て、距離190Kmあるバイクを出来るだけ楽に速く進めるには? と思って最終機材ドーピング(笑)アイアンマンなどトライアスロンロングディスタンス(バイク180Km)のトップクラスの選手はほとんどビックプーリーを装着。ビックプーリーは長い距離走るにはかなり効果あるんです。パワーは約2W前後減らせると言われているので、40Kmで10秒短縮、180Kmでは45秒!!?大会にもよりますが45秒上がれば順位も10位くらいは上がりますからね。パワーを抑えてランに足を残すこともできるので一石二鳥。あとは気持ち次第(笑)


■ビックプーリーのメリット

プーリーを通るチェーンの曲線が緩くなるので、チェーンの摩擦抵抗が減りその分パワーを抑えることができます。

あとプーリーが大きくなることで、シマノで言うロングケージ(GS)とショートケージ(SS)の間、ミドルケージ相当になるのでアウター×ローがチェーンにストレスがかかりにくくなりトルクをかけて使用することが可能になります。レースなどで少しでもフロントのギアチェンジを少なくしたい時にはすごく便利です。

一番はぺダリングが軽くなったと無意識に脳が反応し、モチベーションが上がることですかね(笑)これは私も体感できました(笑)実際メンテナンススタンドでペダルを手で回した時は少し軽くなったと思います(多分笑)。

 

■ビックプーリーのデメリット

デメリットは変速性能が急激に落ちる!?確かに今までいろいろなビックプーリーをお客様のバイクに取付けてきましたが、実際ほとんどが変速性能悪くなりました。これを体感しているので正直私もインストールするのにためらいましたが、今回購入したのはカーボンドライジャパンの新型「V3」モデル。プーリーも新しくなりかなり評判が良かったので購入にいたりました。実際150Km以上乗った率直な感想ですが、変速性能は逆に上がりました。一番最初に驚いたのはぺダリング中のプーリーの回る音がかなり静かです。シマノ純正品でもそこそこ静かだったんですがそれを上回る静音性。新しくなった「AURUM+CF30」と言うプーリー凄いです。経験上変速性能が落ちるパターンは上のガイドプーリーも大きくすると、調整が本当にシビアです。小まめに整備、調整をしないと変速性能が落ちるのは確かなんですが、とりあえずカーボンドライ製の「V3」モデルはガイドプーリー1Tアップなので全く問題ありません。逆に変速性能はアップします。

デメリットの話だったんですが、条件付きで変速性能は問題なし。確実なデメリットは交換するのがちょっと大変。私はもちろん何回も交換したことあるので、交換する時間は5分くらいで出来ますが意外と構造を理解していないと泥沼に…場合によってはチェーンの長さも変更するので、ここはお店に任せた方が良いですね。

リアホイールを外すのがちょっと苦労する。バイクの種類によりますが、ガイドプーリー(上側のプーリー)が大きくなるとハブ軸が引っかかるので少し苦労します。最悪リアディレーラーを外してからホイールを外す感じになります。カーボンドライ製の「V3」なら1T大きくなっただけなので、純正とほぼ変わりません。

1番のデメリットはやっぱり価格。ビックプーリー=高い。カーボンドライ製の「V3」モデルはディレーラーの種類にもよりますが¥39,000から¥45,000位。安くはないですが有名ブランドC社は10万円オーバーもあるので、性能からすると妥当なところだと思います。むしろ変速性能、耐久性も上がり、確実にタイムアップも望めるので安いと思います。1万円前後などかなり安いブランドもありますが、経験上性能ダウンは間違いないです。

 

 

まとめるとビックプーリーに興味のある方は、カーボンドライ製の「V3」モデルは間違いなく性能アップします。ロードバイクレース競技者やトライアスロンやっている方はもちろん一押しですが、ロングライドやホビーライダーにも効果は絶大です。少しでもぺダリングを軽く、らくにサイクリングを楽しみたい方におすすめします。

最後にビックプーリーを付けたいなら、BB(ボトムブラケット)もセラミックベアリングタイプに交換するのがおすすめです。特にシマノ製BBは回転抵抗が大きく、クランクが回らないので(シマノ製の良いところは耐久性は間違いなくNo.1です)軽くしたいのであればBBも変えてください。私もスギノ性のスーパーセラミック(¥15000税抜)を使っていますがコストパフォーマンス高くて、耐久性もあるのでおすすめしています。ビックプーリーとBB合わせてパワー伝達効率はかなりアップするのは間違いありません。興味のある方はご相談ください。

春に向けて機材ドーピングどうですか!(笑)

 

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