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6.212018
スポーツバイク、ディスクブレーキのすすめ!ホントに必要なの?
最近よく聞くディスクブレーキ。本当にいいのか、悪いのか?
ディスクブレーキはマウンテンバイクでは当たり前ですが、最近ではロードバイクやクロスバイクにも標準装備されるほどスポーツバイクに浸透してきました。
性能も昔と比べて格段に良くなって、価格も大分リーズナブルになってきて完成車にも標準装備されるようになってきました。
なぜかと言うと、簡単に言えば安全だからです。
私は最初ロードレースが楽しくて自転車に興味をもって自転車屋になりました。
17年前、以前の会社に入社してすぐにマウンテンバイクのダウンヒルにどっぷりハマり、競技にも出るほど下り好き。
最近ではトライアスロンにもハマりいろんな自転車と接してきました。
最初に買ったMTBは職場の先輩から安く譲ってもらったサンタクルズの『Heckler』。
このバイクはもともとVブレーキ(リムブレーキ)仕様なんですが、フレームにディスク台座を溶接して付けてわざわざディスクブレーキ仕様にしたものでした。
なぜ溶接までしてディスクブレーキにしたかと言うと、『ラクで安全だから』これだけです。
富士見パノラマのコースを走るとわかりますが、今だと正直Vブレーキで下れる自信ありません。
Vブレーキで下ったとしても、1本ごとにブレーキシューを交換の必要だと思います。お金も時間も飛んでいきます(笑)
そう考えるとYANSさんやゲーリーさんたちは凄いなと思います。
最新のトライアスロン専用バイクを見ても、ディスクブレーキが増えてきているんですよ。その訳はあとで説明します。
そんなこんなで時代は進化するんです(笑)
なぜディスクブレーキがいいのか?
メリット1 制動力が圧倒的に高い
自転車にとってブレーキは大事、命にもかかわる重要なポイント。
マウンテンバイクもロードバイクも基本的に一緒です。
逆にブレーキがきかないとどうなるか想像してみてください。怖いですね。
制動力が高いと安心感につながりストレスも少なくなりライディングに余裕が生まれます。
特に女性の方には絶対おすすめ。レバーを引く力が軽い力でしっかりと止まることができるのです。「ぎゅ~~」と握らなくていいんです。
よくロードではききすぎると危ないって言う方いますが、今は技術が進んでいてロード専用にききすぎないように最適化されているんでこの点は全く問題ありません。
メリット2 雨の日でもしっかり止まる
リムブレーキはブレーキシュー(ブレーキのゴム)とリムが濡れてしまうと滑って制動力が一気に落ちてしまうのです。
DISCブレーキは雨の日や濡れたとしても制動力は変わりません。しっかり減速や止まることができます。
最近では峠を登って下る時に雨が降ってきて、ブレーキがきかなくなって自転車から降り押して下る方も多いとか。特に女性の方ですね。
メリット3 カーボンホイールでも関係ない
よくカーボンホイールだと峠やヒルクライムレースなどの下りが怖いと聞きますが、確かに通常でも制動力が弱いカーボンリムブレーキでさらに長時間ブレーキをかけっぱなしだとメーカーによってはリムに熱をもって変形したり、パンクの原因にもなったりします。
正直そんなこと考えてるだけでストレスです、楽しくありません(笑)
ディスクブレーキだと下りもブレーキはどれだけ使ってもちゃんとスピードコントロールできます。
トライアスロンではほとんどのバイクがリムハイトの高いカーボンホイールを装着するんですが、私の経験談ですが直線が多いコースだとブレーキはほとんど使いません。
しかもスピードは40Km/h前後、雨が降ったりぬれたりすると久しぶりにブレーキ握ると最初本当にブレーキきかないんですよね。
そう言う時は減速する前から少しブレーキ引きずって水を落としてからしっかりかけるんです。この動作を考えてるだけでストレスになるんです。
もちろんスピードも落ちますしタイムは遅くなる一方ですね。
あとはトライアスロンの場合空気抵抗をできるだけ抑えるためフレーム形状が独特なのでリムブレーキキャリバーが付けられないパターンも増えてきています。逆を言えばディスクブレーキの登場でトライアスロンバイクに革新が起こってきています。
ちなみにBONTRAGERの新しく発売された『Aeolus XXXシリーズ』はリム面にLaserControlTrackと言う加工が施しており、雨の日でもアルミリムと同じ制動力を発揮します。(ディスクブレーキ仕様もあります)
メリット4 リムが好きに作れる
リムブレーキの場合必ずシューがあたるところの面だしと加工などしなければなりません。
ディスクブレーキだとリムをブレーキの為に加工したりすることがないので最適な形状に作れるのでリム性能もアップします。
それにともない自転車の性能ももちろんアップ。いいことばかり。
マウンテンバイク用リムなんかは全然違いますね。乗ってみると歴然と違います。それはロードも一緒です。
メリット5 スルーアクスル
ディスクブレーキのほとんどがスルーアクスル。中にはクイックレバーのタイプもあります。
スルーアクスルは常にホイールの位置がピッタリ合うので締め付けが簡単。
ホイールが斜めに入って、ブレーキのシューにあたったりすることは一切ありません。
スルーアクスルによってフレームエンドの剛性も上がり、ダンシングなどしてもフレームがねじれたりすることなく力がホイールに伝わります。
メリット6 コスト的にもお得
気になるのがメンテナンスだと思うんですが、まずブレーキパッドの寿命。
自転車の乗り方によって大きく異なります。
例えば通勤通学で雨の日もほぼ毎日乗る方、リムブレーキの場合2カ月に3回くらいはシュー交換必要だと思います。これがディスクブレーキだと3ヵ月以上はもつと思います。
週末ロードバイクでサイクリングの場合、リムブレーキの場合半年に1回交換。ディスクだと1年に1回。
あとリムブレーキの場合ワイヤー交換は最低でも1年に1回。
ディスクブレーキは油圧だとなるべく1年に1回フルード交換した方が良いですね。
もちろん体重や乗り方など条件によって寿命は変わりますが圧倒的にディスクの方が経済的。
メリットばかりでデメリットはないのかってなりますが正直今のところないです。
あえて言うなら重量は少し増えます。重量以上に大切なものは多いです、命、家族…(笑)
あとよく言われるのが「輪行が面倒」。そんなことありません。手順を守ればリムブレーキと一緒です。
結論、私篠原の個人的意見ですがディスクブレーキは本当にいいです。おすすめです。
TREKだけでなく他メーカーも2019年モデルはさらにディスクブレーキのラインナップは増えるのは間違いないと思います。
もしかしたら自然と5年後はすべてディスクブレーキ仕様になっているかもしれません。
私はもちろん次購入するロードバイクはディスクブレーキ。
最近マウンテンバイクにも乗っているのでなおさらですね。
TREKならMADONEやSPEEDCONCEPTもディスクブレーキが出てくると勝手に期待しています。