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12.142018
便利アイテム『ドロッパーシートポスト』とは何か?からの篠原はロードバイク20年間落車ゼロの話
マウンテンバイク歴18年になるトリップサイクル篠原です。最近よく耳にするドロッパーシートポスト。主にマウンテンバイクで使うとすごい便利です。多分ロードバイクしか乗っていない方には何で便利なのかわからないと思うので簡単に説明します。
まず、ロードバイクってヒルクライムの時以外はほとんどサドルに座って漕ぐシッティングが多いですね。それに比べてマウンテンバイクは基本的に荒れた路面や下りはずっと立ち乗りつまりスタンディング状態になるんです。
ロードバイクは基本的に障害物が一切ないオンロード(舗装路)しか走りません。マウンテンバイクと言えば山の中のオフロード、石ころや木の根、ドロップオフ(段差)、ジャンプなど障害物だらけで登りだけでなく下りの時の斜度もなかなかあります。そう考えるとロードバイクは交通ルールを守って、サドルに座ってハンドル握ってペダルを漕げば、初めてでも何とか乗れてしまう乗り物なんです(ポジションや技術は別にして)。あと自転車本体自体が軽いので体力的にも楽で、簡単に遠く(長距離ライド)に行けるので、老若男女比較的簡単に始めやすいのもあります。それに比べてマウンテンバイクはまず走るところがわからない(オンロード走っても問題ありません)、山の中や段差がなんか怖い、重いなど一般の方にとってはちょっととっつきにくいですね。実際ロードバイク、クロスバイクみたいにマウンテンバイクはお店でもバカバカ売れる自転車ではありません。でも、マウンテンバイクも老若男女楽しめる乗り物なんですよ。運がいいことにトリップサイクルの篠原とあのだはマウンテンバイクもロードバイクもトライアスロンもママチャリもすべて技術的な知識と楽しみ方を知っているのでちょっとでもマウンテンバイクに興味がある方はぜひ話しかけてもてください。
で、またまた話がそれてしまったんですがなんでドロッパーシートポストがあると便利なのか?まずドロッパーシートポストって何かですね。
サドルを固定しているシートポストなんですが、サドルが上下できるようになっています。写真上はサドルが一番上に上がった状態。
上の写真がサドルが下がった状態。125mmストロークで上下します。
写真上のハンドルについているシルバーのレバーを押すと下がったり上がったりする仕組みになっています。
なぜ上がったり下がったりすると便利になるかと言うと、最初に少し言っていたんですがマウンテンバイクは山の中のオフロード、石ころや木の根、ドロップオフ(段差)、ジャンプなど障害物が多いのでサドルに座ったままだと、後輪が障害物を乗り越える時にお尻が一緒に上に跳ね上がってしまってバランスを崩してしまいやすいんです。その為スタンディング(お尻をサドルから浮かした状態)でその跳ね上がった後輪(車体)を体や足を使って吸収し、お尻を前後に動かしてバランスをとらなければならないため、サドルを低くして体の使える範囲を上下、前後、左右広げています。サドルが高い状態の時はロードバイクと一緒です、サドルに座って足が回りやすい状態を作ります。なので、ドロッパーシートポストをセットするときは、高い位置で合わせて固定します。手元にレバーがあると走行中、路面の変化や状況によって一瞬で高さを変えられるので便利なんです。これからのシーズンはトレイルライドがメインになるので登ったり下ったりの繰り返しなので絶対的有利(笑) もし普通のシートポストだと、サドル下げたいなって状況になると一度停止して、自転車から降りてクイックレバーや六角の工具で調整して低くしなければなりません。そしてまた上げる時も止まってと、もう考えているだけで面倒です。サドル上げたままにして山道を下る勇気は私はありません、絶対前転して転びます。逆に一番低い状態だと登りで足がすぐ逝っちゃいます(笑) ただ、普通のシートポストのメリットもあります。まずは圧倒的に軽量、荒れた路面が少なくぺダリングするところが多い場合は必要ないですね。よくスピード重視のクロスカントリーの種目はドロッパーシートポストはあまり装備しないですが、最近はかなりハードなコースが増えてきているので取り付ける選手も増えてきています。
ちなみに私のダウンヒルバイクTREK SESSION C 29は激しいコースを下るマウンテンバイクですがドロッパーシートポストは付いていません。なぜでしょう?それはハンドリングやブレーキングでレバーなんか操作している暇がないのと、基本的に下りしかないので一番低い状態でセットしています。
よく見るとサドルの角度が凄いですね。前がだいぶ上がっています。これには訳があってダウンヒルは下りを楽しむんですが斜度がかなり急なところがあったり、段差が1m以上あったりするところを普通に越えて走るので常に前輪は後輪より低い位置にあるんです。そうなるとサドルが平行な状態になりお尻を後ろに引いて体重移動がしやすくなるんです。ちなみにお尻の位置はスピードにもよりますが基本後輪の上です。ロードでは絶対にしない動きですね。でも本当はロードでもこの動きは必要なんですよ。やれって言われてもほとんどの方は絶対できません。マウンテンバイクを乗っている方やちゃんと練習している方はできるようになります。なぜ必要かっていうと、もし道路を普通に走っているときに例えば子供や猫など飛び出した時、お尻を引く動き(後輪の上にお尻)が出来なければ前転して吹っ飛んで転ぶ、誰もが予想つくと思います。もししっかり体重移動が出来れば(手を伸ばしお尻を後ろに引いて下げるまで)しっかりとブレーキが効き止まれるんです。要するにロードバイクも基本的にはマウンテンバイクと同じで難しいんです(笑)もしこれが出来ないなら厳しいことを言いますが自分のレベルに合った安全な速度(しっかりブレーキコントロールできる範囲)で走りましょう。サイクリングだけでなく、レースもそうです。最近問題になっているレースの落車問題はこれもひとつ原因ですね。自慢じゃないですが私は20年以上ロードバイク乗っていますが落車しそうになったことは数回ありますが全て回避して一度もありません。本当です。立ちごけは3回くらいあります(笑) これはマウンテンバイクをやっているおかげだと思っています。
と言うことでドロッパーシートポストからはまた離れてしまいましたがマウンテンバイクもぜひ乗ってほしいですね。私からの希望でした(笑) これからはちょくちょくマウンテンバイクのイベントも増やして基本中の基本から教えます!初心者でも楽しめるMTBフィールドも増えてきています。初心者大歓迎ですよ!!
ドロッパーシートポストにはサイズ(シートポスト径、ストローク量など)がいろいろあり、ワイヤーの通し方なども種類があります。取付したい場合は自転車を持ってきてご相談にください。
最近取り付けたYAMAHA『YPJ-XC』E-BIKE。FOXのTRANSFER ファクトリーモデルを取り付けました!!K様はTREKのマウンテンバイク『レメディー』も所有しているほどマウンテンバイク好き。もちろんレメディーにもドロッパーシートポストは装着済み。今回は街乗りメインのE-BIKEにも装着し、せっかくなのでトレイルも一緒に走ってきました。E-BIKEマウンテンすごくいい!当然ですが登りが楽!!トレイルも思っていたより(笑)楽しすぎました!!もちろんドロッパーシートポストも大活躍。TREKのマウンテンバイクE-BIKE発売がまちどうしい…
話がいろいろそれてしまいましたがドロッパーシートポストわかったでしょうか?お店にドロッパーシートポスト装着したマウンテンバイクの試乗車ありますので気になった方はぜひ乗ってみてください!!
トリップサイクル 篠原